再活用を通して、新たなサイクルモデルを実現します

弊社は官公庁制服の納入業者として、製造して納品したら完了といった従来からのサイクルに責任を感じ、2021年4月より社内にてSDGs推進プロジェクトチームを発足し、廃棄ユニホームや、製造過程で出る廃材の再活用について見本づくりを進めてきました。官公庁(警察・消防局)の協力をもらいながらパートナーシップの輪を広げ、廃棄のモノを再活用する、モノを大切にするということだけではなく、警察関係は「防犯意識向上」「交通安全」、消防関係は「防災意識向上」などとも絡めて発信していきます。

将来、「ユニホーム製造」→「納品」→「着用」→「廃棄ユニホーム回収」→「再活用製品の製造」のサイクルを、業界へ浸透させ、産業化することで、持続可能な取り組みモデルの実現を目指しています。

SDGsとは?

持続可能な開発目標SDGs(Sustainable Development Goals)は、2015年に国連総会で採択された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な社会の実現をめざし、17の目標と169のターゲットを掲げています。

大和被服の取り組み

廃棄予定の防火衣を再利用した防災頭巾の製造・寄付

岡山市消防局から廃棄される防火衣が500着以上ある現状を聞き、弊社にてそれを再活用して商品を製造することに取り組みました。
まず社内コンペにて20を超えるアイデアから、地域の防災を守る消防士の方々が着用している制服(防火衣)が、リサイクルされ子供を守る製品へ変わる意義深さと、使用されている生地の特性(難燃素材)を最大限活かせる点から「防災頭巾」が採用されました。
そして完成した「防災頭巾」は岡山市消防局と相談を行い、地域の防災意識向上と廃棄ユニホームの再活用への取り組みを発信することこそが、持続可能な取り組みに繋がると、令和3年9月1日に、大元小学校の特別支援学級へ寄附をさせていただきました。

未使用の防災頭巾という安全のしるしを受け継ぐ

岡山市消防局との取り組み「防災頭巾」の寄附によって、1年生で手にした「防災頭巾」は、卒業する時に新1年生に渡すことを提案しています。
防災商品は非常時がなければ半永久的に使用可能であり、災害がなく守られて来たという「思い」を繋ぐことで、【都市と人間の居住地を包括的、安全、強靭かつ持続可能にする】を実現します。

服づくりの職人を守り、縫製という仕事に魅力を感じる次世代の担い手を増やす

取引先のお客様に、国内縫製品が適切な販売価格や納期設定でなければならない理由を丁寧に説明し続け、また縫製に必要な資材調達においては割高となっても国内製造品であることを保持し、製造過程ではアンフェアな状況が生じないように努めます。