ESGへの取り組み

ESG Initiatives

ESG INITIATIVES
大和被服は、大正14年(1925年)の創業以来、
警察や消防をはじめとする官公庁制服の製造・販売を手がけてきました。
100年にわたり「人を守る服」をつくり続けてきた私たちだからこそ、
その服が役目を終えたあとのことにも、責任を持ちたいと考えています。
つくる。届ける。回収する。
そして、もう一度つなげる。
制服の一生に寄り添う企業として、ESGの視点から経営に取り組んでいます。
ESG
ESGとは

ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字をとった言葉です。企業が長期的に成長し、社会から信頼され続けるために欠かせない3つの視点を示しています。

SDGs(持続可能な開発目標)が世界共通の目標であるのに対して、ESGは「企業が自らの事業活動を通じて、環境・社会・統治にどう向き合っているか」を表す考え方です。

大和被服では、自社の本業である制服づくりそのものを通じて、この3つの領域に取り組んでいます。

縫製工場全景

E

Environment(環境)

制服を廃棄しない未来へ

アップサイクル事業
「Returbull #守るを繋ぐ」

Returbull アップサイクル製品

官公庁の制服は、一定期間の使用後に廃棄されるのが業界の慣例でした。私たちはこの「製造、納入、完了」というサイクルに疑問を持ち、2021年にアップサイクル事業「Returbull(リターブル)#守るを繋ぐ」を立ち上げました。

廃棄される消防服(防火服・救助服・活動服)を回収し、新たな製品へと生まれ変わらせる事業です。消防服に使われる難燃素材の生地が持つ機能性は、制服としての役割を終えても完全に失われることはありません。

「人を守ってきた服が、形を変えて、もう一度人を守る。」
それがReturbullのコンセプト「守るを繋ぐ」です。

循環型経済(サーキュラーエコノミー)へCircular Economy through Returbull

従来の制服産業は「つくる→使う→捨てる」という一方通行の流れ(リニアエコノミー)が当たり前でした。

Returbullは、この流れを「つくる→使う→回収する→再び価値あるものに変える」という循環(サークル)へと転換する取り組みです。資源を廃棄物にせず、素材の機能と価値を次の製品へと引き継ぐことで、制服産業におけるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指しています。

Returbullが目指すのは、制服が「消費されるもの」から「循環する資源」へと変わる産業構造の転換です。
サーキュラーエコノミー図解:製造から再活用まで循環する制服のライフサイクル

受賞履歴・掲載実績Awards & Recognition


  • 2024
    岡山イノベーションコンテスト2024 ビジネス部門賞 受賞詳しく見る ›

  • 2025
    日本政府公式SNS「The Government Japan」に取り組みが掲載詳しく見る ›

  • 2025
    内閣官房「国土強靭化 民間の取組事例集」に掲載詳しく見る ›

メディア掲載Media Coverage

製造工程での環境配慮

製造工程での環境配慮

国内の自社工場及び協力工場での生産を基本とし、海外輸送にかかるCO2排出を抑えています。

また自社工場の制服製造過程で生まれる廃棄生地は、年間2tを超える量が発生します。2025年から、この端切れを再活用した取り組みも開始し、Returbullを通して得た「制服が与える心理的効果」を活かした製品づくりを展開しています。

原反アップ
製造過程での環境配慮
製造過程での環境配慮
製造過程での環境配慮
縫製職人

S

Social(社会)

人を守る服が、地域を守る力になる

縫製職人の価値を守る

縫製職人

日本の縫製工場は年々減少を続けています。大和被服は、国内縫製にこだわり続けることで、この課題に正面から向き合っています。

適正な価格設定と無理のない納期を徹底し、職人が技術に誇りを持って働ける環境を整えること。そして次の世代の担い手を育てること。「人づくりによるモノづくり」という企業理念のもと、縫製という技術の持続可能性を守っています。

地域の防災・交通安全への貢献

地域の防災・交通安全への貢献

岡山市消防局から廃棄予定の防火衣500着以上を回収し、子ども用の防災頭巾へと再生しました。2021年9月(防災の日)にこの廃棄防火服からできた防災頭巾を岡山市大元小学校へ寄贈しています。

また2022年には鳥取県鳥取市にて、2024年岡山県倉敷市、2025年岡山県玉野市でも、それぞれの消防団体で生まれる廃棄消防服を再活用した製品を、地域の子どもたちへ渡す取り組みを継続実施しています。

2025年12月には自社工場の警察官制服製造時に生まれる廃棄生地を使った夜光タスキを製造し、岡山県玉島警察署と共に倉敷市立乙島東小学校へ製品寄贈しています。

まちを守る警察官や消防士が着用している制服が、子どもを守る製品に変わる。一着の制服から始まる「守る」の連鎖を、地域の中で育てていきます。

地域の防災・交通安全への貢献
地域の防災・交通安全への貢献

教育機関と連動した防災教育

教育機関と連動した防災教育

2025年に香川大学と就実大学の2校と共同研究契約を締結し、廃棄制服のアップサイクルを子どもや学生の教育に取り入れる試みを始めました。

香川大学とは子どもを集めたワークショップを開催し、廃棄消防服から防災に役立つ製品を考える機会を創出。就実大学とは教育学部・心理学部の学生が子ども用防災バッグを開発するワークショップを開催しました。

廃棄制服を製品に変えるだけでなく、その過程を教育や防災啓発に活かす取り組みこそ、私たちだからこそ実現可能な目指すべきアップサイクルとして展開しています。

教育機関と連動した防災教育
教育機関と連動した防災教育
教育機関と連動した防災教育
教育機関と連動した防災教育

安全を届ける品質

安全を届ける品質

警察や消防の現場は、命に直結する環境です。100年にわたりこうした現場へ制服を届けてきた実績が、私たちの品質基準の土台です。

管理業務

G

Governance(企業統治)

100年企業の信頼を支える仕組み

官公庁取引で培った管理体制

大和被服の主な取引先は、消防・警察をはじめとする官公庁です。公的機関との取引で求められる厳格な品質管理、納品管理、情報管理の基準を長年にわたり遵守してきました。この実績が、当社の経営管理体制の基盤となっています。

透明性あるサプライチェーン

国内製造・国内調達を優先することで、サプライチェーンの各工程を可視化しています。どこで、誰が、どのようにつくっているかを把握できる体制は、品質と信頼の両面を支えるものです。また、協力工場との取引においても適正価格を維持し、長期的に持続可能なパートナーシップを築いています。

循環

「廃棄制服ゼロ」を、業界のあたりまえに。

製造して、届けて、終わり。
その流れを、私たちは変えていきます。

制服の一生すべてに責任を持つ循環型のものづくりを、
大和被服はアップサイクル事業「Returbull」を軸に推進していきます。

100年かけて積み上げてきた技術と信頼を土台に、
制服が「捨てられるもの」から「つながるもの」へと変わる未来を、
業界全体へ広げていくことが私たちの目標です。

製造

納品

着用

回収

再活用